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Phil Schiller氏、Amazon Echoのような会話形インターフェイスデバイスには否定的!? ― iPhoneの開発秘話も

Heysiri

AppleのAppleのワールドワイドマーケティング担当シニアヴァイスプレジデントPhil Schiller氏は、「iPhone10周年」にあたり、BackchannelのSteven Levy氏のインタビューに答え、iPhoneのことやこの先のAppleについてなどを話しています。

アシスタントとは常に一緒にいるもの

このインタビューの中で、Amazon EchoのAlexaのような会話形インターフェイスについて質問を受けると、「私はまだ最高のインテリジェントなアシスタントは常に一緒にいるものだと思います。私はiPhoneと話す(Siriと話す)ことのほうが、台所や壁のどこかについているものより優れている」と述べています。

また、「人々はディスプレイの価値と重要性を忘れています」と語り「過去10年間iPhoneは進化してきましたが、ディスプレイからは遠ざかった事はありません。私たちはまだ写真を撮るのが好きでそれを見なければなりません。」と会話のみのインターフェイスではなくディスプレイが重要だという認識を語ったようです。

ほかにもこのインタビューでは、2007年のiPhoneを発売を前に、MacintoshのようなオープンシステムにするかiPodのようなクローズドシステムにするかで内部では大きな議論があったことを明らかにし、発売当初はどちらにせよオープンシステムは間に合わないことからJobs氏が議論を打ち切ったそうです。

ただ、Phil Schiller氏はAppleがデベロッパーにゲートを開いたとき、すなわちApp Storeを導入してアプリが登場したことがiPhoneにとって大きな瞬間だったと振り返っています。

Amazon EchoやGoogle Homeのようなアシスタントデバイスについて、Appleも開発しているのではないかという噂がありますが、少なくてもPhil Schiller氏はあまり積極的ではなくSiriとiPhoneの組み合わせが優れているという考えのようです。

(via 9to5Mac