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ソフトバンク、約3.3兆円でARMを買収することで合意

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ソフトバンクとARM Holdings plcは、2016年7月18日付けで、ソフトバンクがARMの発行済株式及び発行予定株式全部を現金で買い付ける、推奨された取引の条件に合意したこと発表しています。

買収額は約3.3兆円

この買収は、裁判所の承認を取得する「スキームオブアレンジメント」の方法により、総額約240億ポンド(約310億米ドル または約3.3兆円)の買収価格を対価として、ARM株式1,412百万株を取得することになるそうです。

また、この買収に必要な資金を調達するために、総借入限度額1.0兆円の借入(ブリッジローン)契約を締結したことも合わせて発表されています。

この買収は2016年9月30日までに完了する見込みとなっていて、買収が完了するとARMはソフトバンクの完全子会社となります。

なお、この買収についてソフトバンクの孫社長は以下のコメントを発表しています。

当社は、これまで、ARMを世界的に名高いテクノロジー企業であり、この分野における圧倒的マーケ ットリーダーとして高く評価してきました。今回の投資の目的は「IoT(モノのインターネット)」が もたらす非常に重要なチャンスをつかむことにあり、ARMは、当社グループの戦略において重要な役割を果たしていくでしょう。

加えて、今回の投資は、当社の英国に対する強いコミットメントと、ケンブリッジにおける豊かな科 学技術の才能集団がもたらす競争上の優位性を特徴としています。当社は、本件買収に不可欠な要素と して、向こう5年間で、英国におけるARMの従業員数を、少なくとも倍増させようと考えています。

当社は、ARMに投資し、経営陣を支援し、戦略を加速し、そして、上場企業として考えられる以上の 潜在力を引き出すことを目指します。ARMは、当社グループ内において独立した企業として、引き続き ケンブリッジを本拠地として事業を行います。

本件買収は、当社にとってこれまで行ってきた買収案件の中でも最も重要なものの一つであり、今後、 ARMが当社の成長戦略の重要な柱となることを期待しています。