「fi-800R」の特徴
「fi-800R」は受付やカウンターなど狭い場所でも置けるように設計されたコンパクトさと、操作が簡単な操作であらゆる読み取りが可能なイメージスキャナーとなっています。
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設置サイズはわずか245mmとなっていて、パスポートなどの冊子も読み取れるように「デュアルパス」機構を搭載しています。
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「リターンスキャン」はスキャナーの手前から挿入した現行がそのまま手前に戻ってくるようになっていて、パスポートや通帳など最大5mmの冊子やカード、2つ折りの原稿などをキャリアシートに挟むことなく読み取りが可能です。
「Uターンスキャン」は、省スペースでも導入できるように、本体上部の原稿が送り出される機構と読み取り開始に連動して自動で伸長するスタッカーによって、複数枚の書類がコンパクトなスペースで読み取ることができます。
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また、読み取り時に原稿の傾きを1枚ずつ補正する世界初の「自動スキュー補正」機構も搭載されていて、様々なサイズの書類などを一度にスキャンしても、正確に読み取ってくれるようになっています。
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ソフトウェアも進化していて、パスポートに含まれるMRZ領域をOCRして、旅券番号や国籍などを顧客情報として抽出、インドックス情報として出力できたり、身分証明書のの表裏を顔写真を基に自動で判断してくれる機能などがあります。
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macOS向けに2019年11月末にはドライバが提供され、Linux向けドライバも2020年2月末に提供される予定となっているそうです。
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なお、「fi-7160」も11月末リリースのmacOS向けドライバを使うことでApple純正の「イメージキャプチャ」アプリで白紙削除などの拡張機能を使うことができるようになるそうです。
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「fi-800R」の受注受付は9月18日、出荷開始は10月15日からとなっていて、価格は98,000円(税別)です。売上目標としては、3年で全世界で30万台、そのうち日本では3万台を売り上げることを目標にしているそうです。
PFUはこの「fi-800R」を、ホテルや自治体、病院などの医療機関のフロント・受付業務、会計事務所や中小企業などに展開をしていきたいと述べていました。