Adobe最大のクリエイティブイベントAdobe MAX
「Adobe MAX」自体はアメリカのロサンゼルで10月15日〜17日まで開催されていて、今回の「Adobe MAX Japan」はその日本版となります。
基調講演では、Adobe Japanの社長James McCready氏の挨拶の後、Creative Cloud担当エグゼクティブバイスプレジデント兼CPOのScott Belsky氏が登壇し、今回の発表の3つのポイントとして「ACCELERATE 仕事をスピードアップ」「LIBERATE クリエイティビティを開放」「DRIVE 新たな表現への挑戦」を挙げて、それぞれの製品のアップデートを紹介していきました。
「Photoshop CC」では、おなじみ「コンテンツに応じた塗りつぶし」がさらにパワーアップ。今までは消したあとの背景などはAdobe Senseiにお任せだったのが、除外する部分などが選択できるようになっています。
また、画像のなかにあるフォントを解析できる「マッチフォント」機能が日本語にも対応したことも発表していました。
「Adobe XD CC」では、スマートフォンレイアウトのプロトタイプを作る時に便利な「レスポンシブサイズ変更」機能を紹介していて、この機能をオンにすると縦横比が崩れることなくサイズ変更ができるようになると説明していました。
そしてリリースされたばかりの動画編集アプリ「Premiere Rush」の紹介では、 新型の「11インチiPad Pro」を使ってのデモを披露していました。
個人的にかなりビックリしたのが今後「After Effects CC」に搭載される機能として紹介されていた、動画版「コンテンツに応じた塗りつぶし」で、動画で走っている馬だけがきれいに消えるというデモを行っていました。
Adobe Photoshop on iPadなどのデモ
つづいて、アメリカの「Adobe Max」で発表された「Adobe Photoshop on iPad」のデモが行われていて、新型「iPad Pro」を使ってほぼフルバージョンとなるPhotoshopの作業を披露していました。
かなり細かい作業まで「iPad Pro」で全く問題なくできているのにはやはり驚きですね。
また、これも発表されたばかりのドローとペイントに特化したアプリ「Project Gemini」のデモも新型「iPad Pro」を使って行われ、Apple Pencil(第2世代)をつかって様々な作業をしていたのも印象的です。
そしてここで、Appleのプロダクトマーケティング担当ヴァイスプレジデントMichael Tchao氏が登壇し、Scott Belsky氏とともに、AdobeとAppleのパートナーシップが緊密であることをアピールしていました。アメリカではPhilip Schiller氏が登壇して話題になりましたが、日本でもこういった演出がされたことに驚きました。
最後に紹介されたのがARオーサリングツール「Project Aero」で、ARを新型「iPad Pro」の表示させるデモを行いました。AdobeとしてはこのARが次のフロンティアだとしてかなり重要視していることも明らかにしていました。
なお、次世代アプリとして紹介された「Adobe Photoshop on iPad」「Project Gemini」「Project Aero」については2019年にリリース予定だそうです。