Apple

「iPhone 4S」と国内メーカーの行く末

投稿時間2011.11.20
東洋経済オンラインに「iPhone4Sがとどめ、国内携帯端末メーカーの最終章」という記事を掲載がされていました。

記事によると、販売代理店の話として、「iPhone 4S発売から2週間、他社のスマートフォンはいっさい発注してない。特に国内メーカーの端末は惨憺(さんたん)たる状態ですよ」と語っています。

この理由として、端末価格や通信料金が他のスマートフォンに比べて安く設定されているからだとしています。auの場合、「iPhone 4S」は他の端末に比べ4万円も安いとしています。

この背景には、Appleがキャリアに対して販売ノルマを設定している事から、販売奨励金を多く出しているとし、国内メーカーからは「アップルばかり優遇されては不公平。iPhoneをゼロ円で売られたら、われわれの差別化にも限界がある」と不満を漏らしているそうです。

さらに、国内メーカーのスマートフォン対応が遅れた理由に、キャリアとの関係をあげています。
端末の開発は発売の1年程度前から進められるが、その間、市場では急速なスマホへのシフトが発生。国内メーカーが1年かけて開発した従来型の端末は時代遅れとなってしまったため、通信事業者は買い取る端末数を減らし海外メーカーのスマホを選んだ。はしごを外された形となった国内メーカーからは「スマホに出遅れたのは通信事業者のせいでもある」と怨嗟の声が聞こえてくる。
「出遅れた国内メーカーが挽回するのは難しい。われわれはもはや死に体ですよ」とある国内メーカの関係者は語ってるとし、今後は国内メーカーの再編がさらに進むと見られるとしています。


なんだかこの記事を読んでいると、国内メーカーの言い訳にしか聞こえず、キャリアに責任転嫁をしてるようにしか見えませんね…。もちろん事実としてそういった背景もあるとは思いますが…。

キャリアに対して、販売ノルマなどAppleがここまで強気にキャリアに要求できる理由は、やはり「iPhone」という商品の魅力に尽きると思うのですが、残念ながら国内メーカーには、そういった魅力のある商品をつくれなかったのです。

さらに、「iPhone」が日本で発売されて3年ほど経ちますが、その間に対策をとれなかったのかも疑問です。色々な事に気づくのがあまりにも遅い気がします…。