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アーロン・ソーキン氏、ジョブズ氏の伝記映画の脚本について「ビートルズについて書くようなもの」

CNET Japanによると、スティーブ・ジョブズ氏の伝記映画の脚本を担当しているアーロン・ソーキン氏は、「D10」カンファレンスのインタビューに答え、脚本を引き受けるかどうか迷ったことを明かし、「この仕事がThe Beatlesについて書くようなものだからだ」と答えたと伝えています。

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ソーキン氏は、迷った理由を上記のように述べた上で、以下のように語っています。
ジョブズ氏についてよく知っており、彼を崇拝している人々が世の中にはたくさんいる。このためわたしには、人々の失望しそうなところが数多くあるように思えていた。正直なところ何か(間違い)をやらかしてしまうのではないかという恐れを抱いていた。だがリサーチを終える頃には、この場にいる多くの人々と同じくらいにまでスティーブ・ジョブズ氏のことについて詳しくなっているはずだ

また、この映画の脚本について、「ウォルター・アイザックソン氏の執筆した伝記は大変素晴らしいが、伝記の映画化という作業では、これまでに優れた作品が世に送り出されているとはいうものの、揺りかごから墓場までという物語構造に縛られないようにするという点が非常に難しい」と述べたうえで、「このためわたしは、人と人とのあつれきに着目し、それをドラマ化していくつもりだ」と答えているそうです。

「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞を受賞しているソーキン氏でも、ジョブズ氏の伝記映画の脚本を書くことについてはかなり迷いがあったようですね。大きな期待と注目を集めていますし、それがかなりのプレッシャーとなっているようですね。

個人的にはジョブズ氏の功績を讃えるだけの映画ではなく、ジョブズ氏のあの複雑な性格をどう描いていくのかに注目したいですね。

なお、今のところ脚本作業については始まったばかりのようで、撮影・公開までにはかなりの時間がかかりそうです。