MacRumorsによると、MarketWatchのレポートとして、「iPhone 4S」が今年からVerizon、Sprintから発売されることになったが、「解約率はまったく動いていない」と、AT&Tの幹部であるGlen Lurie氏が語ったと伝えています。
アメリカでは、AT&Tの独占が崩れた場合にユーザーの大量流失が起こるのではないかと懸念されていたそうですが、AT&Tのユーザーはほぼ留まっているということです。
この理由として、AT&Tのネットワークは、VerizonやSprintより大幅に高速な通信が可能ということをあげています。さらに無料で「iPhone 3GS」を販売できるというのも大きいようです。「iPhone 3GS」はGMSにしか対応していないので、AT&Tのみが扱えます。
この構図は日本のソフトバンクの状況とかなり似ていますね。ソフトバンクもauから「iPhone 4S」が発売されるという形になり、ユーザーの大量流失が懸念されていました。孫社長も最悪100万単位の解約があるかもしれないと思っていたそうです。
しかしふたを開けてみると、ソフトバンクは過去最高の予約数を記録し、大量流失は起きず、孫社長曰く「霧は晴れた」ということになったわけです。
AT&Tもかなり流失することを覚悟していたのかもしれませんが、やはり最初から扱っているキャリアの安心感というのがあるんでしょうか。ユーザーには意外と忠誠心があるのかもしれませんね。
Apple