ロイターによると、カルパース(カリフォルニア州公務員退職年金基金)などの大手投資家や企業統治問題活動家が長らく求めてきた、投票方式による取締役選任制度の導入を決めたと伝えていて、今後取締役の選任には、過半数の賛成票が必要となる方式に変更になったようです。
また、976億ドルにもなる手元資金について、株主の中には配当の形で還元を求めているが、それについてティム・クックCEOは、「率直に言って、会社経営に必要とする以上の資金だ」「取締役会と経営陣が非常に深く考えている。積極的に話し合っており、株主の最善の利益と考えることを行う」と伝えています。
日本経済新聞には、質疑応答でFacebookとの関係に質問があり、ティム・クックCEOは「Facebookとはあまり重複していない。もっと一緒にできるはずだと考えている」と語っているとしています。
今回の株主総会では、今話題となっている中国の労働環境や商標権問題については質問が出なかったようで、終始和やかな雰囲気だったとしています。
今回の株主総会は、ティム・クック氏がCEOに就任してから初となりましたが、業績が好調ということもあり、滞りなく終了したようですね。興味深いのは手元資金の話もそうですが、Facebookとの関係性についての質疑ですね。最近はAppleはOSベースでのTwitterとの統合が進んでいるので、それに対するものだと思いますが、ティム・クック氏の中には、もっと何かを出来る可能性を感じているようですね。FacebookがOSベースで統合されていくということもあり得ることかもしれませんね。
Apple
Appleの株主総会で語られたこと
Appleは、現地時間2月23日に年次株主総会を開き、取締役の選任方法やAppleが抱える巨額の資金などについて話し合われました。その内容が色々なメディアで報道されていますので、まとめてみたいと思います。