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「iPhone」の組み立てコストと「Foxconn」を取材した番組から判明した事

投稿時間2012.02.23
Cnet Japanによると、先日ABCの報道番組「Nightline」が中国のFoxconnの工場を取材した様子を放送したが、その番組から得た手がかりをもとに「iPhone」の組み立てコストをブロガー、アナリスト、そしてNokiaの元事業開発マネージャーであるHorace Dediu氏が試算したと伝えています。


Horace Dediu氏は、上記の番組から、1台を「iPhone」を組み立てるまでにかかる時間をソフトウェアとコンポーネントの「バーンイン」とテストにかかる6~8時間を含め、24時間であるとしています。そして製造ラインの従業員の時給が1.78ドルであるとの情報を得ていて、これらをもとに「iPhone」の製造にかかる人件費を計算したところ、1台あたり12.5~30ドルとしています。

Dediu氏によれば、この組み立てコストは、デザインの強度と品質テストのため、競合製品と比べて、おそらく最大300%高いだろうという。また、以前に推測されていた1台当たり8ドルという数値よりも高くなっている。
「iPhone」の製造コストは比較的にやすいと思われていましたが、組み立てコストだけでも小売価格の2〜5%になるとしています。

また9to5Macでは、この番組からいくつかの事実が判明したと伝えています。(その中の一部をご紹介)

・iPhoneを作るためには141工程が必要で、ほぼ手作業で行われている。
・iPadを作るためには5日間かかり、325工程かかる。
・従業員は12時間のシフトで働いていて、食事は1回あたり0.7ドル。
・従業員の時給は1.78ドル
・Foxconnで新たに働く従業員は3日間のトレーニングが実施される。
・AppleはFLAに対して25万ドル支払って監査をしてもらっている。

Foxconnの労働環境についてはかなり問題となり、注目が集まっていますが、少しずつですがその内情が判明してきましたね。