その上で、「取り扱った場合のプラス面とマイナス面は慎重に検討しなければならない」と述べ、プラス面としてはマーケティング効果、マイナス面としては販売費用の問題や独自サービスが使えないことを挙げています。
また、坪内副社長はiPhoneをディズニーランドのようなものだと例えていて、ディズニーランドが好きな人はその世界の中で幸せを感じれるが、中にはスヌーピーやスパイダーマンが欲しい人もいる。しかし、ディズニーランドの中でスヌーピーのグッズを売ることができないとしています。
その他にもiPhoneが魅力的な端末であることに言及しつつも、「ドコモがiPhoneなしに生き残れないわけではない。そのため、iPhoneの導入はドコモにとって必要不可欠ではないと思う」と述べ、ドコモが押しているAndroidデバイスも品質はiPhoneに勝るとも劣らないとしています。
最後に単刀直入に「ドコモはiPhoneを導入するか?」という質問に対して、いかのように述べています。
iPhoneの取り扱いがないことで、今後どれだけの顧客が流出し続けるかを見極める必要がある。今後もiPhoneに乗り換える顧客は必ずいるだろうが、iPhoneがスマートフォンの神様のようだった時とは状況が変わっている。
先日のドコモの親会社であるNTTの株主総会で、NTTの渡辺大樹副社長が「iPhoneの販売は当面の競争に打ち勝つための手段としてある」と述べていましたが、ドコモの副社長はあまり前向きという発言ではなく相変わらず距離感がある気がします。
ただ、ドコモからiPhoneが理由で流失しているユーザーが多くいることも数字が物語っています。ツートップ戦略もその意味で成功しているとは言えない状況だと思うので、今までと違った可能性が今後はあるのかもしれないですね。
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