ソフトバンク、auの説明によれば、ソフトバンクのエリア外で、auのエリア内にいたソフトバンク版「iPhone 5」ユーザーが受信したそうです。
3社がサービスを開始しているLTE方式での緊急速報の仕組みとしてETWS（Earthquake and Tsunami Warning System）方式を用いているそうで、これは標準的なLTEの仕様の1つだが、auはこの仕組みを利用して緊急速報メール以外にもニュースやオススメコンテンツなどの情報を配信しているそうです。
このままではコンテンツ情報が緊急速報として送信されてしまうが、送信データに「これはニュース、コンテンツ情報」という符号を含めておけば、緊急速報メールアプリではなく、コンテンツ表示用のアプリで処理されるそうで、これをauは利用しているとしています。
ただ、ETWSは仕様上、キャリアに関わらず同じ周波数を扱うどの端末でも受信できてしまうそうで、今年の夏にはドコモのXi端末でも受信した例があり、ごく一部のユーザーから申告があったとしています。
その後3社で協議を実施し、対策を行うこととなり、ドコモのXi端末ではすでに対策がされていて、auのコンテンツ配信は受信しない形になっているが、ソフトバンクはその対策ができていなかったようです。
ソフトバンクは「iPhone 5」発売当初LTEでの緊急速報メールが受信できない状態だったが、最近になって対応を完了したことで、今回のauのコンテンツ情報が緊急速報メールとして受信してしまうことのようです。
なお、ソフトバンクは、今後こうした事象が発生しないように対応するとのことですが、いつまでに対応されるのかは不明とのことです。
緊急速報メールは、先日も東北で大きな地震があったこともあり、かなり重要な機能の1つですが、こういった誤送信というのは信頼性という意味でも非常に大きな問題だと思います。
すでに問題として認識してあったはずのことが対応されていなかったというのは非常に残念ですね。エリアの改善と共に、こういったところの改善も早急にすすめて欲しいですね。
[追記]
日本経済新聞によると、ソフトバンクは来春までに不具合が起きないよう対策を終える方針とのことです。