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「iPhone 5」のスピードテスト、全国的にはau版が優勢

MMD研究所は、全国主要都市(9都市・39地域)にて、「iPhone5のキャリア・地域別通信速度比較調査」を実施したとしていて、その結果を公開しています。

Mmdsouken iphone5
クリックで拡大/出典:MMD研究所

この調査では、2012年9月27日~2012年10月2日の間に「RBB TODAY SPEED TEST」アプリにて計測を行ったそうで、首都圏を中心とした「iPhone 5」のスピード比較調査が出ているが、全国規模のスピード比較調査が少ないため、全国でのスピード比較調査を実施したとしています。

総合的に見るとau版「iPhone 5」がダウンロード平均13.44Mbpsに対して、ソフトバンク版「iPhone 5」が平均9.56Mbpsとau版「iPhone 5」優勢の結果となったとしています。

勝敗の決め手となったのはLTEの捕捉状況と通信の安定度で、全調査スポット39箇所の内、au版「iPhone 5」が36箇所でLTEが入ったのに対し、ソフトバンク版「iPhone 5」は25箇所だったそうです。

LTEが入る調査スポットに限定した場合、au版「iPhone 5」は平均ダウンロード14.16Mbpsとなっており、各調査スポットで通信が安定してしていた一方、ソフトバンク版「iPhone 5」は、LTE限定の平均ダウンロードは12.11Mbpsとなり、数値を伸ばすが、LTEにつながりながらも調査スポットごとで通信速度に差が出る結果となったとしています。

全体的に今回の調査スポットでは、au版「iPhone 5」のLTE捕捉状況が高く、通信が安定していたといえるとしていて、特に地下街や地下鉄では、顕著に速度差が出る結果となっているとしています。

また、今回からより生活者に分かりやすい参考数値として実施した「Yahoo!Japan」のWEB表示速度については、au版「iPhone 5」が平均2.62秒、ソフトバンク版「iPhone 5」が平均4.21秒を記録し、全国的にau版「iPhone 5」の表示速度が速い結果となっているそうです。

昨日お伝えした、販売比率ではソフトバンクの方が多かったという結果が出ましたが、今回のスピードテストではau版「iPhone 5」のほうが早いという結果が出ているようです。

上の表をみると分かりやすいですが、地下でのau版「iPhone 5」のLTE補足状況はすごいですね。さらに全国的にエリアがどんどん拡大しているようです。これもしっかりと準備をしてきた賜物でしょうか。

今のところはau版「iPhone 5」がかなり優勢となっていますが、ソフトバンクは先日イー・アクセスを買収して1.7GHz帯を獲得しました。これが実際「iPhone 5」で使うことができるようになった時にどういった結果になるのか注目したいですね。

なお、あくまでもこの調査スポットの結果なため、実際に使ってみるとまた違った実感になることもあると思われます。