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初代iPhone誕生前のソニー風のデザイン試作が見つかる

先日、「iPad」のプロトタイプが2002年から2004年の間に作られていたという記事を書きましたが、COMPUTERWORLDによると、Appleとサムスンによる特許侵害訴訟の裁判資料から、初代「iPhone」のデザインに際して、Appleの社内デザイナーがソニー製品のデザインから着想を得たり、“ソニー風”の試作デザインを行ったりしていたことが明らかになったと伝えています。

Iphone sony
Photo by COMPUTERWORLD
 
この裁判資料は、初代iPhoneを発表するおよそ1年前に、Apple社内で検討されていたデザインについてうかがい知ることのできる、興味深いものだとしています。

提出資料の中には、Appleが当時のソニーのデザイン要素を取り入れて製作した端末のCAD画像が含まれていて、この端末には、ソニーがPDA端末「Clie」などで採用していた「ジョグホイール」が装備されているそうです。

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また、2006年にApple製品デザインチーム シニア・メンバーのリチャード・ハワース氏とiPhoneのプロトタイプ・デザイン責任者であったジョナサン・アイブ氏とのメールのやり取りも提出されているそうで、ハワース氏はAppleのデザイナーである西堀晋氏がデザインした試作モックアップのことを「ソニー風のやつ(the sony-style chappy)」と呼んでいたそうです。

他にもエピソードが書かれていますので、COMPUTERWORLDの記事を是非見てほしいのですが、ジョブズ氏がソニーに対して憧れていた話は有名ですが、iPhoneをデザインするにあたりソニーのデザインがもとになったと考えられますね。

それから考えると今のAppleとソニーの立場に違いというのに少し寂しさを感じますね。ソニーが現在のAppleのようになれる要素はあった感じがしますよね。

引用元
COMPUTERWORLD