Apple

ティム・クックCEO、マップについて顧客に謝罪を表明

投稿時間2012.09.28
Appleは、ティム・クックCEO名義で、「マップについてお客様への手紙(A Letter to Our Customers Regarding Maps)」というリリースを公開していて、その中でマップについて謝罪を表明しています。

お客様へ

Appleは、お客様に最高の体験をお届けする、世界で最高レベルの製品を作ることに取り組み続けています。しかし、先週提供を開始した新しいマップは、自分たちに課したその基準に達することができませんでした。お客様にご迷惑をおかけてしていることに対し、心よりお詫び申し上げます。現在私たちは、マップをより良いものにするために最善を尽くしています。

私たちがマップの提供を始めたのは、iOSの最初のバージョンをリリースした時です。その後、時が経つにつれ、ルート案内、音声の統合、Flyover、ベクターベースの地図といった機能を持つ、より優れたマップをお届けしたいと考えるようになりました。そのためには、新しいバージョンのマップを一から作る必要がありました。

Appleの新しいマップを利用しているiOSデバイスの数はすでに1億台を超えており、その数は毎日増え続けています。新しいマップを搭載したiOSデバイスのユーザーが検索した場所は、わずか一週間あまりで約5億にのぼりました。より多くのお客様にご利用いただくほど、マップはより良いものになります。皆様からお寄せいただいたフィードバックに対し、心よりお礼申し上げます。

私たちがマップの改良に取り組んでいる間、皆様にはApp Storeから「地図マピオン」、「地図 Yahoo!ロコ」などの地図アプリケーションをダウンロードしていただけます。Googleマップのウェブサイトにアクセスして、そのアイコンをホーム画面に作成し、マップを使うこともできます。

Appleは、自分たちの製品を世界で最高のものにすることを常に目指しています。皆様がそのことをAppleに期待していることも、私たちは理解しています。私たちはマップがこの極めて高い水準に達するまで、絶えず努力を続けていきます。

Tim Cook
Apple CEO(最高経営責任者)

世界各国でマップについては不満があがっていましたが、Appleが公式にマップについての謝罪を表明したことになりますね。マップが高い水準になるまでは他のアプリを使って欲しいという異例の言及となっていますね。

[更新]
日本でも「マップについてのTim Cookからのメッセージ」として公開さたので、本文中の訳を日本語版のものに差し替えました。英語のメッセージとは、地図アプリの部分が日本のアプリに変わっています。