スティーブ・ジョブズ氏は、AppleのDNAを次代に継承させるためにApple大学を自ら創設していて、この目的はAppleの成功を法則化することだったとしています。
konoApple大学の設立構想は、2000年頃に始まっていて、ジョブズ氏自身がAppleという企業の他にない特性を自覚し、その成功法則を社内で共有するための方法が必要だと感じたとしています。
この設立構想は、膵臓ガンにかかったジョブズが2度目の療養休暇を取った2008年に急速に発展していき、その年にエール大学教授のジョエル・ポドルニー氏を迎え、Appleが正式に開講したそうです。
このジョエル・ポドルニー氏は、非常に優秀な人物で、Apple大学を整備するとともに、より優れたリーダーとしての振る舞いをジョブズにアドバイスするという立場にあったそうです。
Apple大学では常時、マネージャーレベル社員100人ほどが受講していて、教えるのは、ポドルニー氏が雇い入れたビジネススクールの教授やAppleの重役たちだそうです。
「インサイド・アップル」を書いたフォーチュン誌の記者、アダム・ラシンスキーによると、ここでの教育は2本立てで、1つがAppleが下した経営上の決定を記録したケーススタディーで、もう1つは外部の企業にまつわる事例だとしています。
ジョブズ氏はApple大学のために、今後のAppleが革新的企業であり続けるための要素を拾いだしていて、それらは、「アカウンタビリティー」「ディテールへの注目」「完璧主義」「シンプルさ」「秘密主義」などであったそうです。それらのバリューが実際の経営や戦略の中でどう具現化しているのかを学んでいるそうです。
ジョブズ氏は、Appleが永続的に革新的な企業として残るために必要なものを次世代の経営者に残そうとしていたようですね。Apple大学がどんな授業をしているのかというのはすごく興味がありますね。
ソフトバンクの孫社長も同じように、ソフトバンクアカデミアを創設して同じように次世代の経営者を育てていますが、やはりジョブズ氏の影響もあったのでしょうか。
引用元
・「アップル大学」というジョブズの遺産
Apple