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数字でみるAppleの「デザイン経営」

日本経済新聞は、Appleが世界に類を見ないほどの人気ブランドへ成長した秘密について、その答えの一つが「デザイン力」だとして、日本企業のデザインとの考え方の違いについて比較や数字でどれだけデザインに力を入れているのかを考察する記事を掲載しています。

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記事の中で、Appleも国内のエレクトロニクスメーカーも質の高いデザインを生み出そうと、これまで多くの投資を行ってきたが、明暗が分かれているとしています。

国内の多くのメーカーが手がけたのが、「良いデザインの商品を作ること」に対して、Appleは、商品の外観のみといった狭い範囲のものにとどまらず、「顧客とのあらゆる接点」もデザインしたとしています。

そのスタートが、新製品お披露目の場である「キーノート」と呼ばれる発表会。そして、その発表された製品を初めて触れる直営店である「Apple Store」をデザインし、Apple製品を買いにいくことに特別な体験に変えたとしています。

さらに、製品との感動的な対面を演出する気の利いたパッケージをデザインし、その中から現れるのは、膨大な設備投資と手間をかけられて生み出された、この上なくシンプルで高い質感を持つ製品だとしています。

この「デザイン経営」にAppleが費やす数字について以下のようにまとめています。

・広告費 774億3900万円
ソニーの広告費はこの5倍の3964億2500万円だが、Appleは製品数が少ないため、集中して広告費を投入出来て、多くの人の記憶に残る質の高いクリエーティブを実現できたとしています。

・店舗 12億7400万円・100人強
この1年間でオープンした「Apple Store」の1店舗あたりの平均投資額が12億7400万円で、平均従業員が100人強となっているとしています。

・サービス事業の売上高 4482億円
「iTunes Store」「App Store」などの年間売り上げが4482億円で、Appleの総売上の5%程度に相当しているそうです。これはグリーの1400億円に比べて、その規模ははるかに大きいとしています。

・設備投資額 3320億円
工場を持たないファブレスメーカーという印象が強いAppleだが、設備投資額はソニーの2049億円よりはるかに上回っているとしています。また、2012年はさらに増額となり、5893億円となる予定としています。

モノ作りの常識は、製造委託先の工場や自社工場が持つ既存の生産設備に合わせた加工ができるようにデザインを行うのが当たり前だが、Appleのアプローチは逆で、デザインに合わせて加工設備を工場に導入させるとしています。

その代わりに、生産設備のみならず検査機器をすべてAppleが用意するとしていて、Appleは新しいデザインを実現するために相当のリスクを負っているとしています。

Appleの考える「デザイン」という範囲は、国内企業などほぼ他の企業が考える「デザイン」の範囲とは違っているようです。AppleはあくまでもApple製品を取り巻くすべての環境をデザインし、特別なものに変えてしまったということですね。

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