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ティム・クックCEOでAppleはどうかわったか?

昨日、今週のFortune誌のカバーストーリーに、ティム・クックCEOが取り上げられているという記事を書きましたが、WIRED.jpCENT Japanにその内容が少し載っていたので紹介したいと思います。

Tim cook cover fortune
 
2011年に退職するまで14年間Appleに勤めていてた、元副社長マックス・ペーリー氏は、Appleが以前より「企業らしく」かつ「保守的」になりつつあると感じていて、「技術者が運営する組織」というよりは「保守的な執行機関」に近くなっていると話しているそうです。

また、マックス・ペーリー氏は「今では、重要な会議にはプロジェクトマネジメントの責任者とグローバルサプライマネジメントの責任者が必ず出席すると聞いている」と述べたうえで、「私がAppleにいた頃は、エンジニアリング部門がAppleとして必要なものを決定し、プロダクトマネジメントとサプライマネジメントが製品化するという役割分担だった。この点を見ても、優先順位がシフトされていることは明らかだ」と述べているそうです。

さらに、Appleの従業員は「週に90時間働くことを厭わない」という態度も、ティム・クック氏の元では変わりつつあるとしています。Apple社の元社員が現職の技術者と昼食を共にしたとき、食事が終わればかつての同僚は急いで仕事に戻るのかと予想していたが、コーヒーを一緒に飲もうと言われたとしていて、社外の人間は「息を抜けるようになったのだと思う」というものだが、これは必ずしも褒めているものではない、とLashinsky氏は書いているとしています。

他にもティム・クックCEOは、ある意味でフレンドリーなCEOで、従業員がCEOからの叱責におびえ、失敗を恐れていた時代は過去のものになったとしていて、情報筋の1人は「今では、従業員たちはのびのびと仕事をしている」と語っているそうです。

これだけを見ると、Appleはティム・クックCEOになってから、変わってきてるようですね。もちろんジョブズ氏はジョブズ氏で、クック氏はクック氏なので、もちろん変わっていくことは必然ですよね。

これがAppleの懸念材料になるのか、さらに良くなる方向に行くのは分かりませんが、それは今後のAppleから発表される製品に現れてくるのではないでしょうか。個人的な期待としては、これまでどおり革新的な製品を出し続けてほしいものですね。