記事によると、スティーブ・ジョブズ氏は、Androidベンダーとの係争中の訴訟について、公式伝記を執筆したWalter Isaacson氏に、以下のように述べていたそうです。
「われわれは訴訟で、『Googleめ、iPhoneを盗みやがったな。Appleのアイデアをごっそり盗みやがって』と主張している」と述べていて、「わたしはこの不正を正すために、必要とあれば自分の最期の瞬間とAppleの400億ドルの銀行預金を費やしてもいいと考えている。わたしはAndroidをたたきつぶす。それはコピー製品だからだ」
さらに、「わたしはこの件に関して熱核戦争を仕掛けるつもりだ」とも言っているそうです。これに対して、Eric Schmidt氏は、"ジョブズ氏の伝記についてのコメントは控える"と前置きした上で、同氏の主張について一般的な見地を提示したいと、以下のように話しています。
「わたしは書籍に書かれたことについて、Steveの死後にコメントしないことに決めた。Steveは素晴らしい人間であり、わたしは彼がいなくなったことをとても寂しく思っている。概括的なコメントを言わせてもらうと、大半の人はGoogleが偉大な革新者だということに同意してくれるとわたしは考えている。Androidへの取り組みはiPhoneへのそれよりも先に始まったことも指摘しておきたい」
Androidは、2003年に創設されていて、Googleが2005年に買収しています。この主張はこの事実から発言したようです。
ちなみに、「iPhone」が初めて発売されたのが2007年で、Androidデバイスが初めて世に出たのは2008年となっています。
この構図は、以前に起きたジョブス氏(Apple)とビル・ゲイツ氏(Microsoft)の争いに似てきましたね。どっちが先に開発を始めたか、商品化はどちらが先か、技術をパクってるかどうか…。この当時もジョブズ氏は激怒していました。
歴史は繰り返すのでしょうか…。
ただ、すでにジョブズ氏がこの世にいないというのが、その当時との決定的な違いですね。