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「新しいiPad」などの電子部品を巡り、日韓の陣取りが過熱

投稿時間2012.03.16
日本経済新聞は、3月16日に発売した「新しいiPad」などに使われる電子部品を巡って、日韓のメーカーの争奪戦が激しさを増しているという記事を掲載しています。

Nikkei ipad
Photo by 日本経済新聞

今回の「新しいiPad」の魅力の1つが「Retinaディスプレー」といわれる高精細パネルで、そのパネルの初期投入分の大半がサムスンモバイルディスプレー製だとしています。「iPad 2」の時に供給していたシャープやは受注を奪われた格好となったとしています。

電機メーカー幹部によると、シャープやLG(iPad 2では受注)は「新型iPad向けで当初想定していた性能を出せず、開発が間に合わなかったようだ」と語っているそうで、Appleは価値を認めた電子部品に対しては「値引きよりも、納期や出荷量の厳守を要求する」という。開発の遅れは許されないとしています。ただ、不採用が決まったわけではなく、次回以降の出荷分で巻き返しを狙っているそうです。

また逆に大容量のデータを保存する半導体のNAND型フラッシュメモリーは、メーンの供給元がサムスンから東芝に移ったという見方が出ているそうです。東芝は、「iPhone 4S」でもNAND型フラッシュメモリーの主たるサプライヤーになったとしています。

さらに上の図でも分かる通り、日本のメーカーと韓国のメーカーが「新しいiPad」の部品を巡り争いを繰り広げているようです。

こう見ると日本のメーカーもかなり重要なサプライヤーとしてAppleと関わっている感じがしますよね。記事にもありますが、Appleは2011年に「iPhone」と「iPad」をあわせて1億2千万台以上も販売しているので、こういった電子部品メーカーにとっては、Appleの期待に応え、よりよい関係性を築く事が重要となりそうですね。