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苦戦の続く「iAd」、Appleの態度に変化!?

投稿時間2011.12.14
Wireless Wire Newsによると、Wall Street journalの伝えている情報として、モバイル広告でGoogleなどの競合を相手に劣勢にたたされているAppleが、めずらしく自ら他社に歩み寄る姿勢を見せている伝えています。

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2010年6月に「iAd」を投入し、当初は日産、AT&T、シティーグループなど大手広告主から出稿を集めて開始されたが、キャンペーン1件あたり100万ドル以上という最低料金高さがネックになり、その後売り上げが伸び悩んでいるそうです。

そこでAppleは、「iAd」の最低料金を40万ドル程度まで引き下げているほか、料金体系も柔軟性を持たせているものに変更をしているとしています。

この変更の理由について、Wall Street journalは、成長が続くモバイル広告市場で、Appleの取引高シェアが低下していることが事情の背景にあると指摘しています。去年のアメリカのモバイル広告市場で、Googleと並んで19%だったAppleが、今年に入って15%に低下し、順位でも3位に落ちているということです。

Appleは、料金体系の見直しの他にも、広告主向けのトレーニングプログラムを実施したり、30社ほどのマーケティング担当者をApple本社に招く見学ツアーなどを実施しているそうです。こういった取り組みはGoogle、Yahoo、Facebookなどでは以前から行なわれていたそうですが、Appleはこれまで実施していなかったそうです。


「iAd」は、Appleの端末でのみのサービスなので、単純にGoogleなどの広告サービスとは比較ができないとは思いますが、Appleの姿勢に変化が起きているのは間違いなさそうですね。モバイル広告市場はこれからも成長が期待されているので、Appleとしては、ここは勝負所なのかもしれません。