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スティーブ・ジョブズ氏の知られざる秘話

CNET Japanは、Forbesがスティーブ・ジョブズ氏が亡くなって1年となるのにあたって、友人や同僚が語る同氏の「秘話」をいくつか掲載していると伝えています。

Steve Jobs dates
 
ウェブブラウザ開発の第一人者で、現在はベンチャーキャピタリストであるMarc Andreessen氏は、2006年に初代「iPhone」のプロトタイプを見せられてた時のことを語り、物理キーボードがなく、スクリーン上でタイピングするとなると、ユーザーは困るのではないかとジョブズ氏に質問したところ、Jobs氏は鋭い目付きになり、「そんなことには慣れる」とだけ言ったとしています。

NeXTのソフトウェアエンジニアのRandy Adams氏は、NeXTがベンチャーキャピタルを探してたころ、ジョブズ氏とAdams氏はポルシェを所有していたが、ある日ジョブズ氏はAdams氏に、2人ともポルシェを隠さなければならないと言ったとしています。

理由を尋ねると、NeXTへの投資を検討していたRoss Perot氏が立ち寄る予定だと語ったそうで、ジョブズ氏がNeXTには金があるとPerot氏に思われたくなかったとしています。

ベンチャーキャピタリストのHeidi Roizen氏は、父親が亡くなったことを出張先で知らされた時の話として、ジョブズ氏が取引について協議しようと電話をかけてきたため、Roizen氏は父親が亡くなったことを伝えたところ、すぐに、家に帰るようにとRoizen氏に告げ、自分もまもなくそちらに行くと言ったそうです。

ジョブズ氏は数時間にわたり、Roizen氏に父親の話をさせて、悲しみを分かち合ったとしています。ジョブズ氏の母親が数カ月前に亡くなっていたので、特に「私がどう感じていて、何について話す必要があるのかを分かっていた」とRoizen氏は考えていて、「私が悲しみに浸る中、彼がどれほど素晴らしい助けになってくれたかを、いつまでも忘れず、感謝する」と述べているそうです。

興味深い話の数々ですが、この他にも新たなジョブズ氏にまつわる話がForbosでは取り上げられているそうです。

あの日からもう1年ということになるわけですが、いまだに何かあるたびにジョブズ氏の名前が出てくることを考えると、56歳という若さで亡くなってしまったことが残念でなりません。ジョブズ氏の先をもう少し見てみたかったですね。