Appleの知的財産ライセンス契約担当ディレクターを務めるBoris Teksler氏が、サムスン側の担当者であるSeongwoo Kim氏に宛てた、契約の概要を説明した3ページからなる書簡が公開されたそうです。
この書簡によるとBoris Teksler氏は、サムスンの3G/UMTS関連特許のライセンスを使用するにあたり、サムスンが要求している2.4%ではなく、合理的かつ非差別的だとみなす条件(FRAND条件)に基づく使用料にするという提案を行ったとしています。
Appleはその一方で、デバイス1台あたりの自社の特許使用料を、FRAND条件に基づいて33セントと算定していたが、この提案はサムスン側が「必須標準特許であると認められた特許の使用をAppleに許可するうえで、ロイヤリティに関するこの共通の基準を採用することに同意するとともに、特許使用料率に対しても同じ手法をとることに同意する」ことが前提条件となっているとしています。
この書簡を4月30日付けとなっていて、Appleは5月7日までに回答を要求していたそうですが、サムスンが回答を返したのか、また返したのであればどのような内容だったのかについては明らかになっていないそうで、結局のところ合意には至らなかったとのことです。
この提案の内容は非常に難しい内容となっていますが・・・。ただ、やはり裁判の前にどうこの裁判を回避するかを水面下では交渉をしていたようです。これで合意していればまた違った形になっていたのかもしれませんね。
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