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LTE基地局「都内だけでみればうちのほうが多い」、KDDIがソフトバンクの主張に反論

CNET Japanによると、KDDIは昨日行われたソフトバンクの孫社長の会見で、「LTE基地局の免許認可数は、(2012年8月18日時点で)KDDIの4,516に対し10,673。iPhone 5におけるエリアの広さや大きさ、電波の届く範囲は倍以上先行している」とした主張に対して、KDDIは「都内だけでみればうちのほうが多い」と反論していると伝えています。

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KDDIは、ソフトバンクの基地局について「免許の申請を出しているところを見ると地方が多く、地方で数を稼いでいる」とし、「LTEが必要なのは都市部の人。都内だけでみればうちのほうが多い。山の手線エリアはカバーしており、使う人がいるところを中心に入れている」と語っているそうです。

また、3Gに接続したとしても、3Gは下り最大9.2Mbpsの「EVDO MC-RevA」に対応していることから体感速度もストレスを感じないはずとしています。

さらに、LTEだけでなく、プラチナバンドの対応エリア状況や5GHz帯に対応したWi-Fiスポット数を見てもKDDIが有利であり、全体的なつながりやすさや快適さはKDDIに大きくアドバンテージがあるとしているそうです。

また、au版iPhone 5は、今回「eCSFB」技術を導入することで、待受時の消費電力の削減に成功し、音声通話においても発信から着信までの時間が約4秒と、一般的なLTEと比べて約半分になり、緊急地震速報や緊急速報メール(災害、避難情報、津波警報)なども待機電力を消費せず受信の時間も短縮できるとしています。

他にも、KDDIのデータ通信と通話が同時に出来ない点については、データ通信は一時中断するが、通話終了後に自動的にLTEのデータ通信が再開するそうです。対してソフトバンク版では、通話終了後にはLTE回線から3Gに落ちるとして、KDDIの優位性があるとしています。

ソフトバンクの主張に対してKDDIは真っ向から反論していますね。上の図にある「iPhone 5 LTE人口カバー率」というのはソフトバンクが出してきた新たな指標なのでKDDIが未公表なのは納得できますが、都内に限ればKDDIは相当な自信をもっているようです。

今回の「iPhone 5」の発売に当たりKDDIは非常にいい準備をしてきたように感じますね。ソフトバンクはイメージとして後追いという形になりましたが、この「iPhone 5」の発売からいよいよ本当のキャリア間の競争がはじまるのかもしれませんね。

ちなみに、KDDIは「iPhone 5」の予約について「これまでにない予約数」だそうです。